ART & CULTURE

© MoMA

増改築を終えて再オープンした現代美術の殿堂、MoMA
ニューヨーク近代美術館(MoMA)が4カ月に及ぶリノベーションの末に2018年10月、リニューアルオープンした。以前の1.3倍超に拡張されたMoMA、その見どころとは。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)は、近現代を代表する世界的な芸術家の作品はもちろんのこと、デザインや写真、映画、建築など同時代のアートに出会える場所だ。年間300万人以上が来館するモダン・コンテンポラリーアートの拠点だが、2018年6月に休館し、4カ月にわたる増改築に入った。「壁に掛ける作品が中心の伝統的な美術館の枠にとらわれず、映像やインスタレーション、彫刻、デザイン、パフォーマンスといった近ごろ注目を集めている現代的な作品を披露できる空間を加え、観客との有機的な交感の場をつくる」との抱負とともに、だ。そうして一つの季節が過ぎ、MoMAは10月、人々の前に再び姿を現した。新生MoMAは以前より30%以上広くなり、展示空間が大きくなった分、出会える作品もまた多様化した。
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変化したMoMAのあれこれ
新たなMoMAは、デザインスタジオのディラー・スコフィディオ+レンフロ(Diller Scofidio + Renfro)とゲンスラー(Gensler)の協力で完成した。ディラー・スコフィディオ+レンフロは使われなくなった高架線路を公園につくり変えたザ・ハイライン(The Highline)、イグルーのように表面が輝いている複合文化施設のザ・シェッド(The Shed)といったニューヨークのランドマークを手掛けてきた。ゲンスラーもアップルの店舗やエアビーアンドビー本社などのインテリアを施した実績を持つ、世界的なデザイン会社だ。
MoMAの最高財務責任者、ポストマ(Jan Postma)によると、今回の増改築の主な目的の一つは「美術館をニューヨーク市の人々と街にもっと寄り添わせること」だった。その言葉通り、MoMAは人々がより親しめる空間に生まれ変わった。その変化はロビーから見て取れる。美術館の入り口は通りの近くに設けられ、中に入った瞬間からいくつかのインスタレーションに迎えられる。ロビーにはくつろぎスペースのラウンジと複数台のキオスク端末を置き、チケットを買い求めるために長時間並んで待つ不便を軽減した。
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通りに面して大きく取られた窓は、行き交う人たちと現在のニューヨークの姿を絵画のように切り取る。以前もスカルプチャー・ガーデン(Sculpture Garden)側に大きな窓があったが、今回の増改築で2、3、4階へ続く空間でも同じくその景色を楽しめるようになった。スカルプチャー・ガーデンは1954年にMoMAの西棟(West Wing)を増築する際に一緒に設計された彫刻庭園だ。アレクサンダー・カルダー、ピカソ、ヘンリー・ムーアら著名な芸術家の彫刻が展示されている。
もう一つ注目すべきは、中心部に据えられたマリ・ジョゼ & ヘンリー・クラビス・スタジオ(Marie-Josée and Henry Kravis Studio)だ。建物の2フロアを合わせたほどの高さを誇るこのスタジオは、最先端の設備と音響施設を備えている。パフォーマンスや音楽、サウンド、ムービングイメージなどを網羅した、アーティストによる多様なプロジェクトを披露する予定だ。
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梁彗圭「ハンドル(Handles)」© MoMA

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2階のギャラリー208の全景 © MoMA

見逃してはならない作品
単にスペースを拡張しただけではない。「近代美術館」という名にふさわしく、同時代のアートと新進作家、女性作家の比重を大幅に増やした。ピカソやゴッホ、マティスといった巨匠も変わることなく存在するが、ラテン系やアジア人、アフリカ系米国人などさまざまな地域、バックグランドの作家の作品にスポットライトを当てて多様性を重視した。そのおかげで、日本の前衛写真家の大西茂(Shigeru Onishi)、81歳のハイチ出身のフランス人画家、エルベ・テレマーク(Hervé Télémaque)、そして韓国のインスタレーション作家、梁彗圭(Haegue Yang)の作品にも接することができるのだ。
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2階のギャラリー211の全景 © MoMA

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サルバドール・ダリ「記憶の固執」(1931) © MoMA

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アンリ・ルソー「夢」(1910) © MoMA

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Wu Tsang「We hold where study」(2017) © MoMA

再開館を記念した梁彗圭の新作「ハンドル(Handles)」は、新たにオープンした空間のうち最も規模が大きいドナルド・B & キャサリン・C・マロン・アトリウム(The Donald B. and Catherine C. Marron Atrium)に展示されている。この作品は銀と銅でできた球がぶら下がる六つの大型の彫刻と壁面のデザインから構成される。彫刻の下にはコマがついており、動く時はそれを取り囲む球が音を立てる。毎日午後4時にパフォーマーが作品を動かして作品に命を吹き込む。
それ以外にも、アンディ・ウォーホルの「キャンベルスープ缶(Campbell's Soup Cans by Andy Warhol)」、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの「星月夜(The Starry Night)」、ピカソの「アヴィニョンの娘たち(Les Demoiselles d'Avignon)」 アンリ・ルソーの「眠るジプシー女(The Sleeping Gypsy)」、フリーダ・カーロの自画像、クロード・モネの「睡蓮の池に映る雲の反映(Water Lilies)」など、これまでも展示されてきた巨匠の作品の数々がある。もちろん、うっかり通り過ぎてしまうわけにはいかない。
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そのほかの楽しみも満載
ギャラリーが拡張した分、見るべき作品が増えたため、開館時間も以前より30分長くなった。平日は午前10時から午後5時半まで、金曜日は午後9時までオープンする。確かに、MoMAデザインストアに立ち寄ってMoMAの永久収蔵品となったデザインのグッズを購入することは外せない楽しみだった。新生MoMAのミュージアムショップはロビーから階段に続く地下に位置する。天井がなく地上1階まで吹き抜けになっているため、地下というよりはロビーの延長にあるような感覚だ。見たら欲しくなる既存のデザイングッズに加え、Vansやユニクロ、プリーツ プリーズなどのブランドとコラボしたユニークな商品もそろい、デザインストアを回る楽しみは倍増した。2階にある「カフェ2(Café2)」、6階の「テラスカフェ(The Carroll and Milton Petrie Terrace Café)」など、お茶や軽食を取れるスポットの雰囲気もいい。シェイクシャック創業者のダニー・マイヤーが所有するミシュラン2つ星レストラン「ザ・モダン(The Modern)」は相変わらずの人気ぶりだ。
住所 11 West 53rd Street, New York City
電話 +1-212-708-9400
ホームページ www.moma.org
롯데뉴욕팰리스

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ニューヨークでの滞在: ロッテニューヨークパレス
ロッテニューヨークパレスは19世紀末に建てられた資本家ヘンリー・ビラードのマンションと55階建ての近代式なタワーが共存するホテルだ。米ドラマ「ゴシップガール」をはじめ、いくつもの映画に登場し、ニューヨーク旅行の必須コースとなっている。客室は全909室。現地の食材を使った朝食を楽しめるレストランビラード、高級サロンのレアリティーズ、カクテルバーのトラブルズ・トラストなどのレストランとバーもある。
住所 455 Madison Avenue at 50th Street, NEW YORK
電話 +1-800-804-7035 
ホームページ www.lottenypalace.com
January 2020 編集:金慧元
文:呉英姼

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  • January 2020
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    文: 呉英姼
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