ART & CULTURE

森の中の韓屋図書館
ソウルの中心である光化門からそう遠くない森の中に韓屋でできた清雲文学図書館がある。
仁王山は知る人ぞ知る山だ。公共交通機関でのアクセスも便利で、山の規模は小さいが景色が良く(頂上から光化門やNソウルタワーなどソウル都心が一望できる)、城郭道をたどっていけば頂上まで登ることができるため登山初心者にも人気がある。しかし、仁王山のふもと、その森の中に図書館があるということを知る人は多くない。なおかつ、その図書館が韓屋だとしたら?鐘路区北村と西村には韓屋のレストランやカフェは多くあるが、韓屋図書館はここにしかない。仁王山のふもとにある清雲文学図書館だ。そよそよと吹く秋風を感じながら、あるいは柔らかい秋の日差しを浴びながら韓屋の縁側に座り本を読むと仁王山の頂上にいるようないい気分になる。
清雲文学図書館

清雲文学図書館

韓屋とモダンな建物、二つの顔を持つ図書館
かつて仁王山公園の清雲地区公園管理事務所として使われていた建物があった場所に図書館が建てられた。清雲文化図書館は公園を訪れる人たちのための休憩所であり、近所の住民たちが集まる文化空間だ。近くに尹東柱(ユン・ドンジュ)文学館や詩人の丘など、文学をテーマにした場所があることを踏まえれば、森の中の図書館の存在はそれほど不自然ではない。清雲文学図書館は地下1階、地上1階からなる図書館だ。一風変わっているのは図書の帯出と返却ができる一般閲覧室、児童閲覧室がある地下1階はモダンな建物である一方、セミナー室や創作室があり、もう少し自由な楽しみ方ができる1階は瓦屋根の韓屋であることだ。
清雲文学図書館

清雲文学図書館は相反する雰囲気が上下につながっている不思議な空間だ。もし、初めに地下の閲覧室を訪れたなら地下と地上をつなぐエレベーターで上に上がってみよう。エレベーターの扉が開き韓屋が目に入ると、まるで現代から過去に瞬間移動したようなドラマチックな気分になる。そんな風にして出会った1階は母屋と離れ、二つの韓屋から成っている。離れの窓を大きく開けるとすぐ目の前に階段状の滝がある小さな池が見える。離れは清雲文学図書館のフォトスポットで、窓と窓の外に見える滝が素敵な背景になってくれる。そして本を読む人たちは韓屋が窓を通じて描く風景の中の主人公となるのだ。離れに座り花の香りを楽しみながら風の音や鳥の鳴き声を背景に本を読んでいると自然と癒される。
清雲文学図書館

清雲文学図書館は建物そのものとしても意味がある。2015年に大韓民国韓屋公募展で大賞を受賞した建物なのだ。瓦屋根の韓屋の図書館は単に見た目が美しいというだけではない。建物を構成している要素一つ一つに気を配っている。例えば、屋根には崇礼門の復元に使用された屋根瓦と同じ方法で作られた手作りの瓦が使用されているし、庭を囲む塀には敦義門ニュータウンが再開発される際に撤去された韓屋の瓦3000枚あまりを再利用している。清雲文学図書館を訪ねることは、普段あまり接することができなかった韓国伝統の建築様式である韓屋を思う存分体験できる機会でもある。
清雲文学図書館

清雲文学図書館

清雲文学図書館

文学の本がぎっしりつまった図書館
韓屋にはどんな本が似合うだろうか。それはやはり文学だ。しかも鐘路は昔から多くの文人が活動した場所である。清雲文学図書館は文学に特化した図書館として文学関連図書2万冊あまりを所蔵している。中でも特に韓国文学に重きをおき、詩・小説・随筆を中心に多様な韓国文学図書を読むことができる。それだけではない。欧州全域で特別展示された図録、国際美術雑誌など、世界的なキュレーターのキム・スンドクが寄贈した美術関連の資料もまた2000冊あまり所蔵している。家族単位の訪問客が多く児童閲覧室も充実している。
図書館

図書館

図書館

その昔、都落ちした「ソンビ(在野の儒者)」たちは自然を友として暮らし、詩を詠みながら文学を楽しんだ。そしてその中から数多くの素晴らしい詩が誕生した。今日でも多くの人が日常を離れ自然の中で過ごすことを望んでいる。ソウルの中心からそれほど遠くない森の中にひとときの休息を与えてくれる韓屋と本がある。静かな自然と韓屋のロマンの中でソンビのようにひとときを過ごそう。秋は本を読むのにちょうど良い季節であり、清雲文学図書館が最も美しくなる季節でもある。
清雲文学図書館

清雲文学図書館

清雲文学図書館

清雲文学図書館
住所 ソウル市鐘路区紫霞門路36ギル40
電話 +82-70-4680-4032
開館時間 火∼土曜日10:00~22:00、日曜日10:00~19:00、月曜日休館
ホームページ 清雲文学図書館
October 2020 編集:金慧元
写真:朴誠永

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  • 編集: 金慧元
  • 写真: 朴誠永
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