
ソウルをコレクションするさまざまな方法、ソウルメイド
最もソウルらしいブランドやアイテムを探しにソウルメイドスペースに向かう。
上岩洞にあるソウル産業振興院の1階、全面ガラスのドアの向こうにあるここは一見普通のカフェのように見える。むき出しの配管がある天井、打ちっぱなしのコンクリートの質感を生かした壁には、インダストリアルな雰囲気が漂う。「フリッツコーヒーカンパニー」の豆から入れた温かいコーヒーを飲みながら、壁一面に並べられた本の中から面白そうなものを一冊選びゆっくりと読む。それから室内を見回すと、独特な表情がプリントされたカップ、ラーメン、マット、ペンなどさまざまなライフスタイルアイテムが目に入る。カフェとセレクトショップをミックスした複合文化空間?じっくり見れば見るほど魅力的な商品で、全てに「ソウルメイド」というロゴがついている。いたずらっ子の顔のようにも見えるシンボルをロゴにしたソウルメイドと、ここソウルメイドスペースが知りたくなった。

「唐人里本発電所」のキム・ソヨン代表がキュレーションした本

「ヌーヌー」のスツール

ソウルメイドスペースの外観
ソウルのブランドを体験できる場所
ソウルメイドスペースは小さくても魅力的なソウルのブランドや「ソウルらしい」アイテムを探したい人にとって最適の場所だ。ソウルメイドはソウルを基盤として活動するブランドと協力してソウルの感性が感じられる商品やコンテンツを製作するライフスタイルプラットフォームブランドだ。長年、潜在能力の高い中小企業を支援してきたソウル産業振興院がブランドを支援する新しい方法を模索しながら2019年の冬に立ち上げた。

ソウルメイドスペースの内部の全景
「ソウルメイドは製造業から創造産業に変化するソウルの産業を表現するためのブランドです。室内には製造業の雰囲気を出すためにインダストリアルデザインの要素を使いました」。ソウル産業振興院のキム・ジュワン氏の言葉だ。繁華街からワンブロック離れた路地、乙支路や延南洞、聖水洞の路地で創作への情熱を燃やしている、本当のソウル人が好んで使用しているソウルのブランドと共に製品を開発し、ソウルの価値と隠れたソウルのブランドを発掘し発表している。そうやって協力して作った製品をここソウルメイドスペースに集めたのだ。
このほかにもソウルメイドスペースには楽しめるものがたくさんある。本やコーヒーが好きならなおさらだ。ソウルメイドスペースをぎっしりと埋め尽くす本は「唐人里本発電所」のキム・ソヨン代表がキュレーションしている。毎月新しいテーマに合わせて金代表がソウルメイドスペースの書架をコーディネートする。コーヒーは個性あふれるソウルの代表的なコーヒーブランドの豆を使用している。コラボレーションしたブランドと一緒に毎月新しくデコレーションするポップアップストアも見ものだ。
このほかにもソウルメイドスペースには楽しめるものがたくさんある。本やコーヒーが好きならなおさらだ。ソウルメイドスペースをぎっしりと埋め尽くす本は「唐人里本発電所」のキム・ソヨン代表がキュレーションしている。毎月新しいテーマに合わせて金代表がソウルメイドスペースの書架をコーディネートする。コーヒーは個性あふれるソウルの代表的なコーヒーブランドの豆を使用している。コラボレーションしたブランドと一緒に毎月新しくデコレーションするポップアップストアも見ものだ。

ソウルメイドスペースの壁側には雑誌「ソウルメイド」とコラボレーションしたアイテムが並べられている。

「ヌーヌー」とコラボレーションした前回のポップアップストア © ソウルメイド

ソウルメイドスペースの一角をキャンプ場のようにした「ハイブロウ」のポップアップストア © ソウルメイド
ソウルを感じられるアイテム
ソウルを代表する料理と言えば何が思い浮かぶだろうか。サムギョプサルやヤンニョムチキン、プルコギなどそれぞれがいろいろな食べ物を思い浮かべるだろう。ソウルメイドとメディアコマースプラットフォーム「ゴーイングマリー」が挙げたのはラーメンだ。ゴーイングマリーは既存の商品である「妖怪ラーメン」にソウルメイドと協力し、「鷺梁津じゃこ醤油味」と「梨泰院ごままぜそば味」の二つの味を新しく誕生させた。ソウルにはさまざまな文化が共存することから、韓国風の味と外国風の味をリリースした。韓国を代表する文房具ブランド「モナミ」はソウルを象徴する10色のペンを、アウトドアライフスタイルブランドの「ハイブロウ」はソウルを代表する5カ所の公園のカラーを表現したピクニックマットとコンテナなどをそれぞれ発売した。

「ゴーイングマリー」の二種類の味の妖怪ラーメン

ソウルを象徴する10色のペンの入った「モナミ」のトラベルキット

都心でのピクニックをコンセプトにした「ハイブロウ」のピクニックマット

「ハイブロウ」のピクニック用のごみ袋
ティーブランド「GONGDREEN」のお茶もソウルの街を表現した。望遠洞の色彩をイメージしてブランディングしたお茶やそこにいた野良猫のイラストが描かれたティーバッグがその主人公だ。2年間の空白期間を経て復帰したイラストレーターのジャン・ジュリアンとクリエイティブディレクターのホ・ジェヨンがソウルメイドと共に新しく立ち上げたブランド「ヌーヌー(NouNou)」の帽子やカップは発売と同時に売り切れるほどの人気だった。そのほかにもソウルメイドスペースにはソウルメイドとソウルのブランドがコラボレーションして作った20種余りのアイテムが並んでいる。これらを通じて私たちはソウルの多様な姿に出会い、ソウルに対する新しい印象を持つことになるだろう。

「サンウォン美術館」のソウルの街と名所のカラーリングブック

望遠洞の色彩が感じられる「GONGDREEN」のティーバッグ

「ヌーヌー」のグラスと帽子