
ポートランドで出会う最強ドーナツ
アメリカ・オレゴン州のポートランド。コーヒーとクラフトビールの街というイメージしかなかったとしたら、そこにドーナツを加えよう。ポートランドに行く際はぜひとも味わってもらいたいドーナツがある。それも一つでない。なんと幸せなことか。
ポートランドはアメリカ北西部の沿岸に位置する。「Keep Portland Weird(ポートランド、変わり者のままでいこう)」というモットーがしっくりくる独特の雰囲気を漂わせる街で、スタイリッシュなショップと昔風ながらも親しみのわく建物が立ち並ぶ。
ポートランドのカルチャーの一つとして「メード・イン・ポートランド」のドーナツがもてはやされている。ありきたりなドーナツではない。食べ歩きをしたくなるほど店それぞれに個性がある。店の前に行列をつくる人たちと、彼らが手にする色とりどりのドーナツ。油で揚げるこのスイーツが、ポートランド発と呼ばれることで街のシンボル、新たな主人公になりつつある。その個性は一言で定義できないものの、これだけは確かだ。ドーナツを味わうためにもポートランドをぜひ訪ねたい。
ポートランドのカルチャーの一つとして「メード・イン・ポートランド」のドーナツがもてはやされている。ありきたりなドーナツではない。食べ歩きをしたくなるほど店それぞれに個性がある。店の前に行列をつくる人たちと、彼らが手にする色とりどりのドーナツ。油で揚げるこのスイーツが、ポートランド発と呼ばれることで街のシンボル、新たな主人公になりつつある。その個性は一言で定義できないものの、これだけは確かだ。ドーナツを味わうためにもポートランドをぜひ訪ねたい。
ブードゥードーナツ

朝早くから来店客でにぎわうブードゥードーナツ ©ブードゥードーナツ
2003年にポートランドで誕生した「ブードゥードーナツ」は店名からして奇抜だ。ピンクとパープルで彩られた看板、オカルトっぽさが漂う少し落ち着かない感じの店内とメニューボード、そして食べるのを一瞬ためらわせるほどカラフルでユニークな形のドーナツ。まず見た目が楽しい。看板メニューはブードゥー人形(呪いの人形)をかたどったドーナツ「ブードゥードール」と、メープルシロップがけのドーナツにカリカリベーコンをのせた「ベーコンメープルバー」。チョコレートにピーナツバター、シナモン、フライドバナナたっぷりのヒットメニュー「メンフィスマフィア」もそうだが、食材の組み合わせが突拍子ないと思えるほどユニークだ。



ブードゥードーナツと一目でわかるピンクのボックスと、色や形が楽しいドーナツ ©ブードゥードーナツ
ブードゥードールは呪術的なネーミングそのままに、儀式でもするかのように真ん中にプレッツェルを突き立て、血を連想させるラズベリージャムをフィリングにするなど、実に斬新。自由すぎる見た目と味が、ドーナツ一つ一つをキャラクターのように際立たせている。
店は50品以上ものドーナツのほか、25品のビーガンドーナツをそろえている。ブードゥードーナツならではのセンスが光る特別注文も受け付ける。食材の説明で卵、牛乳・乳製品、小麦粉、ピーナツなどのナッツ類、豆乳を挙げながら、これらに「ブードゥーマジック」をかけたと表現することにも、店の気概が感じられる。ポートランドでの人気に背中を押され、海外にも出店。ブードゥードーナツの魔法が広がりを見せている。
住所 22 SW 3rd Ave., Portland(ブードゥードーナツのオールドタウン店)
ウェブサイト www.voodoodoughnut.com
店は50品以上ものドーナツのほか、25品のビーガンドーナツをそろえている。ブードゥードーナツならではのセンスが光る特別注文も受け付ける。食材の説明で卵、牛乳・乳製品、小麦粉、ピーナツなどのナッツ類、豆乳を挙げながら、これらに「ブードゥーマジック」をかけたと表現することにも、店の気概が感じられる。ポートランドでの人気に背中を押され、海外にも出店。ブードゥードーナツの魔法が広がりを見せている。
住所 22 SW 3rd Ave., Portland(ブードゥードーナツのオールドタウン店)
ウェブサイト www.voodoodoughnut.com
ブルースタードーナツ

クラシックながらも食材にこだわったブルースタードーナツ ©ブルースタードーナツ
ここはまたコンセプトががらりと違う。ブードゥードーナツが茶目っ気ある凝った見た目で若い世代にアピールするドーナツだとすれば、「ブルースタードーナツ」は「大人のためのドーナツ」をうたう。ドーナツの本質と味を追求した、そしてヘルシーな「グルメドーナツ」を提供したいとの思いから始まった。新鮮なフルーツとスパイス、ハーブ、リキュールを使ったドーナツはブリオッシュ生地をベースとし、上品でクラシックな味わい。材料へのこだわりは味を極める上で一番大切な要素だ。




フルーツやハーブなど、新鮮でヘルシーな材料がブルースターの人気の要因だ。 ©ブルースタードーナツ
ブルーベリーとバジルを添え、フレッシュでヘルシー、リッチな風味も楽しませてくれる。ブリオッシュ生地はフランスの正統派レシピの通り18時間かけて発酵させ、オーガニックのパン用粉と牛乳、卵を使う。ブルースターは地元との協力と共生を重視する。食材はもちろん、一緒に働く人たちがポートランドらしさを忘れず、ともにドーナツをつくりあげていくことが彼らのアイデンティティーだ。食材とスタッフ、そしてドーナツが「ポートランドの飽きのこない洗練美」を体現している。何より店舗はほぼポートランドにだけ展開しており、この街を代表するドーナツ店と呼ぶことに異論はないだろう。
住所 1701 SW Jefferson St., Portland
ウエブサイト bluestardonuts.com
住所 1701 SW Jefferson St., Portland
ウエブサイト bluestardonuts.com
ピップス・オリジナル・ドーナツ&チャイ

ナチュラルなたたずまいのピップスドーナツ© Dan Hawk
「ピップス・オリジナル・ドーナツ&チャイ」のレタリングはほとんどが手書きだ。ピップスのデザイナー、または地元クリエーターとのコラボレーションによるもので、ファミリーブランドが持つ温かみがある。店内の壁に描かれた絵は、ここのデザイナーが幼かった頃の夢のようなスイーツ体験が基になっているという。「ピップ」はチャールズ・ディケンズの小説「大いなる遺産」の主人公から取った。ひとつひとつ丹精を込め本質に忠実につくり上げていながら、ことさら強調はせず、なのに印象付けてくる店とでもいおうか。

©Dan Hawk

ピップスドーナツは揚げたてを出してくれる。© Dan Hawk

©Dan Hawk

来店者との会話を大切にするピップスドーナツのスタッフ © Dan Hawk
「シナモンシュガー」や「ローハニー&シーソルト」など、直観的かつシンプルなフレーバーをはじめ、ヘーゼルナッツスプレッドの「ヌテラ」を使うこってりした甘さのフレーバーも人気。レギュラーのフレーバーがさほど多くない代わりに、季節限定のフレーバーが登場する。面白いことにピップスではドーナツにコーヒーという定番の組み合わせでなく、チャイとの相性を試すことをおすすめしている。シーズンフレーバーとオリジナルブレンドの5種類のチャイは「秘密のレシピ」というのだから、どんな味なのか確かめずにはいられない。
住所 4759 NE Fremont St., Portland
ウエブサイト www.pipsoriginalonline.com
住所 4759 NE Fremont St., Portland
ウエブサイト www.pipsoriginalonline.com

シアトルでの滞在:ロッテホテルシアトル
2020年9月にオープンしたロッテホテルシアトルは、シアトル5番街、ミッドタウン中心部の44階建てビルの中にある。ビル全体がガラスでできており、日光が当たるたびにシアトルの景観をいっそう明るく映し出す外観と、独創的ながらもモダンなイメージで構成された189の客室は、シアトルの美しい自然からインスピレーションを得た。ホテルの近くにはスペースニードルやパイオニアスクエア、パイクプレイスマーケットなど代表的な観光スポットが集まっており、ビジネスと観光をともに楽しめるシアトルを代表する名所となっている。
住所 809 5th Avenue, Seattle, WA 98104
電話 +1-206-800-8110
ホームページ ロッテホテルシアトル
住所 809 5th Avenue, Seattle, WA 98104
電話 +1-206-800-8110
ホームページ ロッテホテルシアトル