FOOD & STYLE

釜山の最新人気スポット、田浦工具通り
人気ガールズグループのニュージーンズも歩いた。デザートのおいしい店やカフェにも行き、雑貨店ではお土産も買った。韓国南部・釜山の最新スポット「田浦工具通り」のことだ。
釜山旅行の楽しさが増している。釜山は海洋都市だが、海雲台や松亭、広安里など海辺の地域は釜山のほんの一部に過ぎない。近ごろ大型店舗が増えている影島、釜山で最も流動人口の多いセンタムシティ、そして釜山の路地の風景も日々変化している。

工具店と小さな工場の間にショップが潜んでいる。

田浦洞のさまざまな通り
代表的なのは釜山の中心地、西面の隣にある田浦洞一帯だ。田浦洞はいま釜山で最もダイナミックに変化している街として知られ、田浦カフェ通りや田浦サイッキル(横丁)などさまざまな名前の通りがある。
田浦カフェ通りは2017年に米紙ニューヨークタイムズの「今年の世界旅行地52選」に選ばれ、海外からも旅行者が訪れるところで、たくさんのカフェやデザートショップが立ち並んでいる。オープンエアのショッピングモールのような雰囲気もあるが、他の地域を訪れる旅行者にもよく知られており、釜山のカフェ通りと言えば一番にここが思い浮かぶ。田浦サイッキルは、田浦カフェ通りから田浦駅へと続く西面4番街を指す。ここもたくさんのショップやカフェ、レストラン、セレクトショップがある、20~30代の会社員に人気のエリアだ。

平日の午後にも多くの旅行者が田浦工具通りを訪れる。

田浦工具通りは、田浦カフェ通りから釜田駅の向かい側、田浦工具商店街にできた街だ。ソウルの人気スポット「キョンリダンギル」になぞらえて「チョンリダンギル」と呼ばれることもあるこの街は、船舶関連の修理用品を中心とする工具店が密集する地域だ。以前から釜山港と影島周辺には小規模な船舶会社や造船会社が多く、船に使う部品や修理に必要な旋盤、ローリング作業などをする店が田浦洞に集まっていた。そのため、今も平日の昼間は工具店で働く人々が旋盤作業を行う音が聞こえてくる。

工具街とレストランの調和が田浦工具通りの魅力だ。

通りのあちこちに潜むレストランやカフェ、ショップを訪れる楽しさがある。

釜山の文来洞と呼ばれる場所
現在は小規模造船産業が衰退し、廃業する店が増えているが、そこにトレンディーなショップやカフェ、レストランなどが立ち並ぶカルチャーストリートが形成されたのだ。ここは韓国観光公社の「強小型潜在観光地」に選ばれ、釜山の都市文化再生事例の一つとなるほど注目を集める場所でもある。人気K-POPグループのニュージーンズがこの地域で番組の撮影を行ったところからも、注目度の高さがうかがえる。

ガールズグループ、ニュージーンズの映像に登場したオ!マイブリン

日本風居酒屋の効率

そのため、ここでは面白い風景がみられる。デザートショップとタイ料理店の間から旋盤が回る音が絶えず響き、荷物を積んだトラックが狭い路地をぎりぎりで通る。トラックに道を譲った工具店は建物同士がつながる屋上に駐車場を設け、そこを車が通る姿も楽しい。他では見られない風景は、ここではありふれた自然な日常でもある。ここがソウルの文来洞や乙支路3街のようだといわれるのも納得だ。

バランサ・サウンドショップ釜山の外観

バランサが運営するギャラリー

商店街の趣が残るショップ
田浦工具通りで最も有名かつ歴史があるのは、釜山を代表するセレクトショップである「バランサ・サウンドショップ釜山」だ。隣には衣類中心のセレクトショップ「スーツマン」も併設されている。向かいの店は船舶と電装品の販売店を改装し、小さなギャラリーとして運営している。ここではポップアップスタイルの展示を行い、バランサとコラボするアーティストを紹介していく予定だ。

ボノビスタ・ボタの店内

街の憩いの場でもある定食屋、花びら休憩室

手作りハンバーガーの人気店、バーガーショップ

バランサとともに有名な手作りハンバーガー店「バーガーショップ」もここで成長し、海雲台のヘリダンギルにも出店した。田浦工具通りのあるじといえるのが「花びら休憩室」だ。近くの旋盤加工工場や代理店など、工具商店街の関係者が通う定食屋とカフェとしてその役割を忠実に果たしている。工具通りで働く人はこの店に朝食やインスタントコーヒー、かき氷などの出前を頼む。セレクトショップ兼プラントショップの「ボノビスタ・ボタ」はビンテージ衣類と雑貨、小さな植物を販売している。この辺りで最も大きく広い建物のイエールプラザには税理士事務所や輸出入代行会社が多数入居しているが、ここの地下に若者の聖地、ローラースケート場があるのもユニークだ。

田浦工具通りの事務作業を一手に引き受けるイエールプラザ

ニュージーンズが愛した通り
世界各国の料理が楽しめるのもここの特徴だ。ここ数年で人気になったレストランやショップのうち、代表的なのがタイ料理店の「ランアハン」だ。タイ人オーナーが韓国人の舌に合わせた料理ではなく現地の味をそのまま出す店として、一気に口コミが広がった。なかでも豚の背骨を使った料理の「レンセープ」と「パットガパオムーサップ」が人気メニュー。カフェやセレクトショップなど、建物全体を一つのコンセプトで統一した「タング西面スペース」もオープンから行列が絶えない店だ。香港の茶餐廳(カフェレストラン)をイメージした「グッドモーニング香港」や日本の家庭料理「チヒロ食堂」は、昼食時になると若者たちの長い列ができる。

タイ料理店ランアハンのシグネチャーメニュー、レンセープが山盛りになっている。

タング西面スペースに設置されたスクリーン

いま最もホットなガールズグループ、ニュージーンズが立ち寄り、ブラウニーを購入する動画で話題になった「オ!マイブリン」は、濃厚なブラウニーが人気の店だ。空港をコンセプトに、まるで出国審査を受けているような気分になるカフェ「33ゲート」もニュージーンズの動画に登場し、大きな人気を集めている。

住所 釜山市釜山鎮区田浦洞868一帯

釜山での滞在: ロッテホテル釜山と シグニエル釜山
釜山・西面近くに位置するロッテホテル釜山では華やかなシティービューを楽しめる。モダンな感覚とデザインが生かされており、プライベートな休息とゆとりのひと時を過ごせる。旅行の目的に応じた部屋選びができる約650室の客室とさまざまなジャンルのレストランは、釜山旅行の特別な思い出作りに一役買うことだろう。
シグニエル釜山はシグニエルソウルに続く、ロッテのプレミアムブランド「シグニエル」の2号店。海雲台のランドマークであるエルシティ(LCT)タワーにあり、260室の客室を有する。広安大橋を望む海雲台の幻想的なオーシャンビューが自慢。ミシュラン3つ星シェフのブルーノ・メナール(Bruno Menard)が監修したメニューなど、世界トップレベルのグルメを味わえる。

ホームページ ロッテホテル釜山シグニエル釜山
September 2023 編集:鄭宰旭
写真:金晙

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  • September 2023
  • 編集: 鄭宰旭
  • 写真: 金晙
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