
クリエーターたちのホットなビジネスパーク、インダストリーシティー
インダストリーシティーは、ニューヨーク・ブルックリンのサンセットパーク地域にある巨大な倉庫群だ。地域の再開発によってベンチャー企業や小規模なローカルビジネス、アーティストのスタジオなど多種多様な空間が形成され、ホットプレースとして注目されている。
インダストリーシティーは、マンハッタンのダウンタウンから少し離れたブルックリンの南端にある。地下鉄のN線かD線に乗って30分以内で行ける距離だ。遠くに自由の女神とマンハッタンのロウアー・イーストサイドのスカイラインを望むウオーターフロントの約13万2000平方メートルの敷地に、長方形の工場の建物9棟が一定の間隔で並んでいる。
19世紀に実業家のアービング・T・ブッシュが工場や倉庫などを建て、「ブッシュターミナル」として知られたインダストリーシティーは、大規模な地域産業と巨大な空間により毎日約2万5000人の労働者が行き来する場所として急激に繁栄した。第一次世界大戦当時には海軍基地と武器庫として使われ、それ以降は国際的な港の役割を果たしたが、1960年代以降は都市の製造業が衰退し、長い低迷期に入った。それから約40年間、投資を受けられず空き地となっていた空間が活気を取り戻したのは2013年。投資会社のベルべデーレキャピタル(Belvedere Capital)とジェームスタウン(Jamestown)が所有権を持ったことで本格的な空間再生事業が始まった。
19世紀に実業家のアービング・T・ブッシュが工場や倉庫などを建て、「ブッシュターミナル」として知られたインダストリーシティーは、大規模な地域産業と巨大な空間により毎日約2万5000人の労働者が行き来する場所として急激に繁栄した。第一次世界大戦当時には海軍基地と武器庫として使われ、それ以降は国際的な港の役割を果たしたが、1960年代以降は都市の製造業が衰退し、長い低迷期に入った。それから約40年間、投資を受けられず空き地となっていた空間が活気を取り戻したのは2013年。投資会社のベルべデーレキャピタル(Belvedere Capital)とジェームスタウン(Jamestown)が所有権を持ったことで本格的な空間再生事業が始まった。


インダストリーシティー
建物の中に入ると、その名の通り「インダストリアル」な雰囲気が漂う。露出したパイプをそのまま生かした高い天井、重い鉄の扉、そして大きな貨物用エレベーターなどが、ここが過去に工場だったことを物語っている。過去の痕跡に加え、打ちっ放しのコンクリートに描かれたシルクスクリーンの標識とあちこちに置かれたインスタレーションによってインダストリーシティー独特の感覚がプラスされた。
比較的大規模なプロダクションが使用するのに適したインダストリーシティーには、建築、フィルム、ファッション、写真などさまざまな領域の専門家たちが集まっている。彼らは400以上の業務スペースとスタジオを運営し、「インダストリーシティースタジオ(Industry City Studios)というコミュニティーを形成している。晴れた日には、運が良ければ野外でファッショングラビアや映画を撮影している光景を目撃できるかもしれない。
インダストリーシティーは6年間に約500社以上のスタートアップ企業を受け入れ、7500人以上の雇用を創出し、4倍以上の成長を記録した。地域住民にもさまざまな学びの機会を提供し、共に歩んでいる。今後、インダストリーシティーがニューヨークのシリコンバレーやイノベーションハブとして地位を築く日が楽しみだ。
比較的大規模なプロダクションが使用するのに適したインダストリーシティーには、建築、フィルム、ファッション、写真などさまざまな領域の専門家たちが集まっている。彼らは400以上の業務スペースとスタジオを運営し、「インダストリーシティースタジオ(Industry City Studios)というコミュニティーを形成している。晴れた日には、運が良ければ野外でファッショングラビアや映画を撮影している光景を目撃できるかもしれない。
インダストリーシティーは6年間に約500社以上のスタートアップ企業を受け入れ、7500人以上の雇用を創出し、4倍以上の成長を記録した。地域住民にもさまざまな学びの機会を提供し、共に歩んでいる。今後、インダストリーシティーがニューヨークのシリコンバレーやイノベーションハブとして地位を築く日が楽しみだ。

工場の建物を生かしたインダストリーシティーの全景
四季折々に楽しめるクリエーティブハブ
9つの工場をつなぐ1階中央の通路「イノベーションアレー」を通り過ぎると、カフェ、デザートショップ、マーケットなどさまざまなグルメスポットが待っている。季節ごとに特色のあるイベントが開かれ、四季を通じて楽しめる要素が満載だ。季節に応じたインダストリーシティーの楽しみ方を伝授しよう。
1. アーティストの創作意欲を花咲かせる春

入居するアーティストのオープンスタジオ
毎年5月の「ニューヨークシティー・バイ・デザイン(NYC x DESIGN)」フェスティバル期間に、インダストリーシティーでもさまざまなデザインイベントが開かれる。「ビルディング2」のデザインショップ「ストア・バイ・ウォンテッド・デザイン」ではローカルアーティストたちの作品を展示・販売し、市民と創作ワークショップを行う。とりわけ興味深いのは入居するアーティストたちのオープンスタジオ。ジュエリー、セラミック、ファブリック、キャンドルなどのサンプルセールで掘り出し物を見つけるチャンスをお見逃しなく。


カラフルな壁画
・インダストリーシティーの見どころ:インダストリーシティーは、空間全体がまるで一つの巨大な美術館を思わせる。ローカルアーティストを支援するオンライン芸術プラットフォーム「ザ・コリジョンプロジェクト(The Collision Project)」で選ばれた作品がインダストリーシティーのあちこちに展示されているからだ。シーズンごとに変わる大きな壁画、故障した貨物用エレベーターを活用したポップアップ展示など、隅々までチェックしたい。
2. 完璧なハッピーアワーの夏

コートヤードでヨガを楽しむ人々
インダストリーシティーがある地域の名前を「サンセットパーク」というだけに、夏には夕日と一緒に外で運動するのがお勧めだ。サンセットヨガやズンバダンスに参加してみよう。ブルックリンボウル(Brooklyn Bowl)が主催する無料ライブコンサートで楽しい夏の夜を過ごすこともできる。「コートヤード1/2」の知る人ぞ知るローカルブルワリーのビールが加われば、さらにロマンティックな夏の夜が完成する。


ローラースケート場とゲームアーケード
・インダストリーシティーの楽しみ方:週末には家族中心のコンテンツが豊富で、近隣の住民にも人気が高い。1980年代をほうふつとさせるローラースケート場やゲームアーケードで楽しいひと時を過ごすことができ、「ビルディング2」にあるザ・ランディング(The Landing)ではポケットボールやチェスを習うこともできる。何より「コードヤード5/6」の芝生の上でのピクニックだけでも十分楽しめる。
3. ニューヨークの美食を一度に楽しめる秋

ブッチャーズキッチンのエンズミート
アップルパイとホットチョコレートが恋しい秋が来ると、インダストリーシティーは甘い香りで満たされる。ニューヨーク全域のカフェにペストリーを納品するコルソン・パティスリー(Colson Patisserie)の焼き立てのクロワッサンを朝食にし、ドライエージングで有名なブッチャーズキッチン(精肉店)のエンズミート(Ends Meat)でハンバーガーの昼食を、仕上げは「ビルディング2」のフードゾーンで夕食にしよう。週末には、ニューヨークで唯一テキーラを生産するインダストリーシティー・ディスティラリー(Industry City Distillery)のツアーに申し込むこと。自由の女神を見ながら飲むシーズナルカクテルは、1週間を締めくくるのにぴったりだ。

2014年にインダストリーシティーにオープンしたライラックチョコレートの3番目の店舗
・インダストリーシティーのグルメ:2018年に日本食フードマーケットのジャパンビレッジ(Japan Village)がオープンしたのに続き、この秋には地中海フードマーケットのサハディーズ(Sahadi’s)がお目見えする予定だ。各国を代表する料理だけでなく、食材も販売する。食べ物をお土産にするなら、常に人気満点のワインとチョコレートがおすすめだ。ヨーロッパの小規模なワイナリーだけを取り扱うムーアブラザーズ・ワインカンパニー(Moore Brothers Wine Company)は「ビルディング5」に、ショーウインドー越しにショコラティエがチョコレートを作る姿を見ることができるライラックチョコレート(Li-Lac Chocolates)は「ビルディング4」にある。
4. ブルックリンのライフスタイルをショッピングする冬


ブルックリン・フリー
「ブルックリン・フリー(Brooklyn Flea)」はビンテージ家具から手工芸のアクセサリー、ローカルフードまで60以上の販売者が参加するブルックリン最大のフリーマーケットだ。ブルックリンのウィリアムズバーグとダンボ地区で開かれるブルックリン・フリーは、毎年12月にインダストリーシティーでも開かれる。アフリカの手作り木製家具、インド式のキルト、ホームメードチーズなど世界から集まった人々の文化に触れることができる。「ビルディング5」にはビンテージ風のハンドメイド帽子ブランド、テレサ・フォリア・ハットスタジオ(Teressa Foglia Hat Studio)がある。アトリエ兼ショールームのここでは、自分だけの帽子をオーダーすることもできる。

ホームデコ・セレクトショップの内部
・インダストリーシティーのショッピングアイテム:家具に興味があるならホームデコ・セレクトショップとして有名なABCカーペット&ホーム(ABC Carpet & Home)と高級家具ブランドのアウトレットを回ろう。これ以外にも周辺にサックス・オフ・フィフス(Saks OFF 5th)やコストコ、ベッド・バス&ビヨンド(Bed Bath & Beyond)などの大きな店舗があり、多彩なアイテムを購入することができる。
インダストリーシティー
住所 220 36th Street Suite #2-A, Brooklyn, NY
問い合わせ +1-718-965-6450
ホームページ industrycity.com
インダストリーシティー
住所 220 36th Street Suite #2-A, Brooklyn, NY
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ホームページ industrycity.com

インダストリーシティー
ニューヨークでの滞在:ロッテニューヨークパレス
ニューヨーク・マンハッタンのビジネス街の中心、マンハッタン・ミッドタウンにあるロッテニューヨークパレスは、ニューヨークの象徴的な建築物の一つだ。クラシックの優雅さと現代の利便性を同時に享受でき、ここに滞在するだけでも新しいニューヨークに出会えるはずだ。


