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自然が豊かなカムチャツカ半島 © Shutterstock

カムチャツカ、太古の自然を訪ねて
ロシア極東のカムチャツカ半島には大昔の自然が今も残っている。文明の利器よりも野生の痕跡の方がたくさん見つかるカムチャツカを探訪する。
ロシアの「遠い宝島」、カムチャツカ半島
ロシアは11の標準時を持つ広大な国だ。この国の人々は、ちょっとやそっとの距離では遠いと感じない。だが、カムチャツカ(Kamchatka)は別だ。 ロシアでカムチャツカは「はるか遠くの場所」を意味する代名詞のように使われるほどだという。実際、オホーツク海とベーリング海の間に長く伸びたロシア極東のカムチャツカ半島までは鉄道がつながっておらず、空路での移動がベストだ。それゆえ、現地の人々はカムチャツカを「島」とも呼ぶ。だがそれでも、豊かな自然と絶滅危機動物、多くの火山に豊富な資源と、太古の宝にあふれたカムチャツカは訪れる価値が十分にある。

映像 © カムチャツカ観光情報センター

始まりは探検基地
ところで、この遠い地に誰が、どうやって最初に足を踏み入れたのだろう。カムチャツカはロシアのコサック(カザーク、Kazak)民族によって17世紀半ばにロシア領となった。だが、集落が形成されるようになったのは18世紀のピョートル大帝の時代に大陸の果ての探査を開始して以降のことだ。デンマーク生まれのロシアの探検家、ヴィトゥス・ベーリング(Vitus Bering)率いる探検隊が1740年にカムチャツカ半島へ入ったが、その時の2隻の探査船、聖ペトロ号(Saint Peter)と聖パウロ号(Saint Paul)にちなみ「ペトロパブロフスク」という探検基地をつくった。現在のカムチャツカ半島の中心都市、ペトロパブロフスク・カムチャツキー(Petropavlovsk-Kamchatsky)もこれに由来する。
캄차카반도 © Shutterstock

カムチャツカ半島 © Shutterstock

페트로파블롭스크-캄차츠키에 있는 베드로와 바울 동상 © Shutterstock

ペトロパブロフスク・カムチャツキーにあるペトロとパウロの像 © Shutterstock

太古の自然が息づくカムチャツカ火山
ウラジオストクから飛行機で3時間かけてカムチャツカに到着すると、空港のそばで2頭のクマの像が迎えてくれる。「ここからロシアが始まる」と刻まれた像の後方には、雪で覆われたコリャークスカヤ火山(Koryakskaya Sopka)とアバチンスカヤ火山(Avachinskaya Sopka)が広がる。これがカムチャツカ半島で初めて火山を見る瞬間になるはずだ。優れた自然景観を誇り、さまざまな野生動植物の生息地となっているカムチャツカの火山群は、1996年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録された。火山だけで300以上あり、そのうち29が活火山だ。
여전히 활발하게 활동하고 있는 캄차카 화산 © Shutterstock

今なお活発な活動が続くカムチャツカの火山 © Shutterstock

“여기서 러시아가 시작된다”라는 문구가 적힌 곰 동상 © Shutterstock

「ここからロシアが始まる」と刻まれたクマの像 © Shutterstock

클류쳅스키 화산 © Shutterstock

クリュチェフスカヤ火山 © Shutterstock

カムチャツカ半島にこれほど火山が集まっているのは、ユーラシアプレートと太平洋プレートが出合う環太平洋火山帯に位置しているためだ。今も火山や氷河、間欠泉、温泉、湖など大自然の傑作がつくり出されている。7000年前に形成されたユーラシア大陸最高峰の活火山、クリュチェフスカヤ火山(Klyuchevskaya Sopka、標高4750メートル)は、ここ300年の間に50回の噴火を記録した。活発な活動が続いており、毎年標高が上昇している。

映像 © カムチャツカ観光情報センター

火山の生命力を体験したければ、出入り許可を得ている現地の旅行会社を利用する必要がある。カムチャツカは地形が険しい所が多く、国が管理する保護区のため、ヘリコプターや改造した特殊なスポーツタイプ多目的車(SUV)、軍人の車などでしか入ることができない。7~8月にヘリコプターで訪れたい火山の名所が、ペトロパブロフスク・カムチャツキーの北東にあるクロノツキー自然保護区(Kronotsky Nature Reserve)の間欠泉の谷(Valley of Geysers)だ。遠くに見える雪山と緑の丘の間を流れる渓谷、気泡を吐く熱い泉、あちこちから噴き出す水蒸気、地獄の湯のように沸き立つ泥の穴…。幻想的で神秘的な光景はまるで地球の胎動を見ているかのようで、カムチャツカに息づく太古の自然を感じられる。
간헐천 계곡 © Shutterstock

間欠泉の谷 © Shutterstock

露天温泉で体と心を癒やす至福のひととき
火山でのトレッキングを終えたら、温泉で疲れた体を癒やす番だ。人の手を入れず自然そのままの姿を大切にするカムチャツカのルールは温泉にも適用され、自然を損ねないようなつくりになっている。大自然の中で露天風呂を楽しみたいなら、ヘリコプターでナルィチェヴォ(Nalychevo)自然公園に向かおう。火山に囲まれたここは200余りの泉が川をなしていて、絶景を眺めながら自然の湯につかることができる。
날리체보 자연공원의 온천 © Shutterstock

ナルィチェヴォ自然公園の温泉 © Shutterstock

源泉温度が最高75度に達する温泉の湯に体を沈め、目の前に広がるカムチャツカの風景を堪能するひとときはまさに至福の時。温泉に含まれるケイ酸、ヒ素、ホウ素など各種のミネラル成分は心血管系・筋骨格系・神経系疾患や打撲傷、傷などに効くというから、生命の水も同然だ。伝説によると、夜が明けるころにナルィチェヴォの温泉につかって最初の日を浴びた人は健康と美、永遠の若さを手に入れられるという。
쿠릴 호수 © Shutterstock

クリル湖 © Shutterstock

쿠릴 호수에서 연어를 잡는 불곰 © Shutterstock

クリル湖でサケを捕らえるヒグマ © Shutterstock

クリル湖でサケを捕らえるヒグマに出会う
ロシアは「ヒグマの国」として知られているが、ロシアのヒグマの12~15パーセントはカムチャツカに生息している。ヒグマの数が最も多いカムチャツカ半島南部のクリル湖(Kuril Lake)一帯には約1000頭が暮らす。クリル湖は火山の噴火によって形成された淡水湖で、水深は316メートルとカムチャツカで最も深く、太平洋を代表するサケの産卵地にもなっている。ここに流入するサケを追ってヒグマたちが湖岸に集まる7~9月は、旅行者にとってヒグマを見る絶好のシーズン。人々は遠くから息を殺してヒグマの様子を見つめるが、彼らは視力が良くないため人に気づかず、いつも通りに行動する。湖に入って口でサケを捕らえたり、子グマと一緒に休んだりしている姿には、ただただ驚くばかりだ。ヒグマの周りを飛ぶハシブトカモメ、オオワシ、イヌワシなどの珍しい鳥も目にすることができる。
아바차만 © Shutterstock

アバチャ湾 © Shutterstock

アバチャ湾から大洋へ、カムチャツカの海
カムチャツカの海は自然の見どころが満載だ。ペトロパブロフスク・カムチャツキーは太平洋艦隊の本拠地であるアバチャ湾に面しており、ここから始まるボートツアーのコースはなかなか充実している。まず目を引くのは、太平洋へと向かう途中に並んでそびえ立つ三つの兄弟岩だ。元は人間だった三兄弟が繰り返す津波を全身で食い止めて村を救うと、怒った海の神が彼らを石に変えてしまったという伝説が残っている。伝説のためか、その姿は毅然として見える。兄弟岩を過ぎて太平洋の入り口に差し掛かると、船上でタラバガニ、ウニ、ヒラメなどカムチャツカ産海産物の釣りを楽しむこともできる。私たちが好きなタラバガニはロシア語では「カムチャツカガニ」(Kamchatsky Crab)なのだから、産地は明らかだ。
삼 형제 바위 © Shutterstock

三つの兄弟岩 © Shutterstock

킹크랩 © Shutterstock

タラバガニ © Shutterstock

사령관섬 수역의 고래 © Shutterstock

コマンダー諸島沖のクジラ © Shutterstock

最後にアバチャ湾からベーリング海方向へと向かい、ロシア最大の海洋保護区のコマンダー諸島(Commander Island)へ。手つかずの自然が残るこの地はアシカやオットセイ、ラッコなど海洋哺乳類の生息地になっており、島の数十キロ手前でもその鳴き声が聞こえる。すべすべした丸い体で流れるように泳いだり、岩の上に寝そべったりするアシカは、まるで地上の楽園にいるようだ。また、コマンダー諸島の海域には20種類ほどのクジラが生息しており、年間を通してクジラの遊泳も見ることができる。巨大なシャチがジャンプして水柱を吹き上げる光景はカムチャツカではおなじみだが、実際に目にすると思いがけなくうれしくなる。天恵の海が運んでくれる幸運だ。
롯데호텔 블라디보스토크

롯데호텔 블라디보스토크

롯데호텔 블라디보스토크

ウラジオストクでの滞在: ロッテホテルウラジオストク
ウラジオストクはカムチャツカ半島へ向かう際の経由地となる。ウラジオストク国際空港から車で約1時間の場所にあるロッテホテルウラジオストクは、クラシックながらもモダンなインテリアを誇る172室の客室を備え、客室タイプは9種類から選べる。ウラジオストクのビジネスと文化の中心地に位置しており、主な観光スポットも近く利便性が高い。
住所 29, Semenovskaya St., Vladivostok, Russia
電話 +7-423-240-22-33
ホームページ www.lottehotel.com/vladivostok-hotel

映像 © カムチャツカ観光情報センター

April 2021 編集:金慧元
文:徐鎭英
資料提供: カムチャツカ観光情報センター

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