TRAVEL & EXPERIENCE

釜山・金井山城を歩く
尾根に伸びる城壁に沿って歩きながら釜山の風景、金井山の自然を楽しみ、近隣のグルメ店で舌鼓を打つ。五感が満足する金井山城ハイキング。
金井山は韓国南部・釜山で最も高い山で、地元の登山客に親しまれている。金井山という名は、金色の魚が五色の雲に乗って空から降りてきて井戸の中で遊んだという伝説にちなむ。釜山市の金井区と北区、東莱区と慶尚南道梁山市の広い地域にまたがっており、最高峰の姑堂峰(標高801.5メートル)を中心に、北には将軍峰、南には上鶏峰がある。

金井山城の西門沿いの城壁

亀とすっぽんに覆われた山
金井山を表す単語に「千亀万鼈」がある。山に岩が多いため、亀や鼈(すっぽん)の群れに覆われているように見えるというのだ。
他地域からも金井山を訪れる人が多い理由は、「梵魚三奇」「金井八景」といった多彩な自然景観が美しいこともあるが、山の麓に名刹・梵魚寺が位置しているためでもある。梵魚寺は新羅の文武(ムンム)王の時代に義湘(ウィサン)大師が創建した古刹で、海印寺、通度寺とともに嶺南(慶尚道)の3大寺院として知られている。
地元の人々は金井山に登るほか、金井山城に沿って歩くトゥルレ道(散策路)ハイキングを楽しむ。金井山城は文字通り金井山の尾根に築かれた山城だ。全長は1万8845メートル、実に18キロを超え、城壁の高さは平均1.5~3メートルと韓国の山城では最も規模が大きい。
新羅時代から倭寇の侵入が多かったことを伝える文献があるため、この時代に初めて築かれたとの見方もあるが、正確な記録は残っていない。現在の山城は朝鮮王朝時代の粛宗29(1703)年、釜山周辺を統轄した地方官・東莱府使の朴泰恒(パク・テハン)がつくり始め、純祖8(1808)年に東莱府使の呉翰源(オ・ハンウォン)が崩れた城郭を築き直したという記録がある。今も文献を基に復元作業が進められている。

金井山の西側に沿って洛東江が流れる。

金井山城の楽しみ方
金井山城の東西南北の門をつなぐ道を全部歩くのは大変なので、コースを決めて登ることをおすすめする。山城へは最初から歩いて登ることもできるが、山城の四つの門の一つまで車で行き、途中からスタートする方法もある。ロープウエーを利用してもいい。
山城からスタートする場合、東門から第4望楼、義湘峰を経て梵魚寺に至るコースが一般的だ。距離は約3キロで、往復で6キロ弱となる。道が険しくないため比較的歩きやすく、多彩で美しい風景を楽しめることから最も好まれるコースとなっている。

梵魚寺の全景

金井山城の東門沿いの道

梵魚寺からスタートして北門と頂上の姑堂峰へと至るコースも難易度が低く、時間もそれほどかからないため人気がある。北門は金井山城の四つの門のうち、最もごつくて粗いつくりをしている。他の門も美しい山城の姿とはやや隔たりがあるものの、中でも北門はアーチ型の装飾もなく、規模も小さい。壬辰倭乱(文禄・慶長の役)の前後にひどい被害を負ったこの地の人々にとって、城門を美しく飾る余裕はなかったのだろう。金井山城は、倭寇たちが東莱地域(現在の釜山周辺)から城へ向かう際に必ず通らねばならない関門だった。朝鮮王朝時代を舞台にしたネットフリックスの人気ゾンビドラマ「キングダム」には、金井山城と慶尚北道の尚州を行き交うシーンが登場する。
北門を経て姑堂峰へ到達すると、悩ましい瞬間が訪れる。そのまま進み続けるか、あるいは引き返して梵魚寺へ向かうか。服装と心の準備が十分でないのなら、梵魚寺へと引き返すのが正解だ。北門から西門へと続く道は他のルートよりも長く、起伏が激しい箇所が多いため、なかなか手ごわい。北門と西門の間で後悔しても、引き返すのは大変だ。
 

姑堂峰に作られたほこら、姑母堂

距離を示す標識があちこちにある。

金井山城周辺のグルメと立ち寄りスポット
金井山城を訪れる楽しみは、登山やハイキング以外にも多い。山城へと向かう道にはおいしい店や眺めのいいカフェが散在しており、周辺には立ち寄りスポットもある。
樹林食堂は、早朝から山歩きを楽しんだハイカーや近隣の金剛公園を訪れる人におすすめの店だ。看板メニューは担々麺とナス餃子。濃厚ながら脂っこくないスープが山歩きの疲れを癒やしてくれる。ナス餃子は肉だねをナスで挟んで揚げたものだ。店には午前11時のオープン前から行列ができる。店が狭いせいでもあるが、釜山エリアで最高の担々麺との口コミが広がったためだ。

金剛植物園

金井山城周辺の人気店、樹林食堂とソサベーカリー

樹林食堂のそばには金剛植物園と金剛公園がある。金剛植物園は1969年に開園した韓国最初の民営植物園で、約2300種の植物が植えられている。今でこそ多種多様な植物を有するおしゃれなデザインの植物園は多いが、同園は50年ほど前の当時としてはかなり大規模で、釜山市民の憩いの場となっていた。
植物園から少し行くと金剛公園がある。ここから出ているロープウエーに乗り、一番楽な方法で金井山に登るのもいい。また、金剛公園から梵魚寺へ向かう途中にあるベーカリーカフェ、ソサベーカリーは多彩な味のパウンドケーキと濃いミルクティーで有名だ。釜山地下鉄1号線の梵魚寺駅から梵魚寺へ続く道にはカフェが集まっており、ソウルで人気のスポット・経理団通りをまねて梵理団通りとも呼ばれている。道は思ったほど長くない。
金井山城のトゥルレ道は水営湾コース、オシリア海岸散策路、海雲台グリーンレールウエー、多大浦生態探訪路と並ぶ「釜山5大トレッキングチャレンジ」コースで、釜山のさまざまな風景を楽しみ、釜山を全身で感じるのにおすすめだ。

釜山での滞在: ロッテホテル釜山とシグニエル釜山
釜山・西面近くに位置するロッテホテル釜山では華やかなシティービューを楽しめる。モダンな感覚とデザインが生かされており、プライベートな休息とゆとりのひと時を過ごせる。旅行の目的に応じた部屋選びができる約650室の客室とさまざまなジャンルのレストランは、釜山旅行の特別な思い出作りに一役買うことだろう。
シグニエル釜山はシグニエルソウルに続く、ロッテのプレミアムブランド「シグニエル」の2号店。海雲台のランドマークであるエルシティ(LCT)タワーにあり、260室の客室を有する。広安大橋を望む海雲台の幻想的なオーシャンビューが自慢。ミシュラン3つ星シェフのブルーノ・メナール(Bruno Menard)が監修したメニューなど、世界トップレベルのグルメを味わえる。

ホームページ ロッテホテル釜山シグニエル釜山  
February 2022 編集:鄭宰旭
写真:金晙

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  • February 2022
  • 編集: 鄭宰旭
  • 写真: 金晙
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