TRAVEL & EXPERIENCE

[INSIDER GUIDE] アイランドトラベラーの済州・西帰浦散策
韓国を代表する観光地、済州島の中でも南部の西帰浦は山房山と海、ミカン畑、個性あるカフェなど、多くの見どころが集まっている。旅行クリエーターのアイランドトラベラーが、よく立ち寄る場所と近ごろ人気のスポットを案内した。
「観光を専攻した元研究員のユーチューバーなので、私が得意なことをコンテンツにしたいと思いました。済州は私のふるさとでもあり、人々が知らない済州の話を分かりやすく伝えようという気持ちでした」。

旅行クリエーターのアイランドトラベラー

済州では漢拏山より南の西帰浦エリア、安徳面や南元邑などに茶畑が多くある。



州で最近おに入りになった場所は。
このところ済州産緑茶の認知度が高い。済州のお茶を楽しめるティーハウスや茶店に関心を持ち、足繁く通っている。

西浦でよく行く所は。
海沿いの道より、石垣に挟まれた小道をゆっくり歩くのが好きだ。果樹園が多く、済州に来たという気分になる。

2月の州では何をするのがいいか。
済州の2月はツバキもミカンもそろそろ終わりかけで、この時期なら冬よりも早春にフォーカスするのが良い。菜の花の見頃は2月から始まる。

アイランドトラベラーが選ぶ、西帰浦の新スポット

西帰浦の海を眺めるのが楽しみなカフェ、UDA
「UDA」は西帰浦の海の新たな一面が見られるオーシャンビューのカフェ。普段接することのない景色は「西帰浦の海はこんな楽しみ方もあるんだ」と思わせてくれる。海だけでなく済州島の南のボム島がよく見え、飽きることなくいつまでも眺めていられる。背後には漢拏山も一望できる。店内スペースの使い方も独特で、画廊のような雰囲気があり、実際にアート作品を展示できる一角を設けている。ドリンクの他にパンやパスタなどのブランチメニューもそろっているため、できれば人が少ない平日に出掛け、のんびり過ごしたい。

住所: 済州道西帰浦市ソッコル路13-7
インスタグラム: @uda_jeju
丘の上の古いペンションがカフェに変身、ルア&ティグレ
また違う感覚でボム島を眺められるのがカフェ「ルア&ティグレ」だ。海辺の丘の上に立ち、ボム島をほぼ同じ高さの目線から望むため、ひと味違う気分が味わえる。古い宿泊施設をカフェにつくり変えたという通り、内部はクラシックな木の階段などが残っており、趣深い。特別な眺めとたたずまい、そして済州有数の自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「ユドンコーヒー」の豆でいれるコーヒーメニューまで。外には海を眺められるブランコもあり、空間の魅力を存分に楽しめる所となっている。

住所 済州道西帰浦市太平路92番地39
インスタグラム @lua_tigre
お酒より料理が自慢の店、マシオルム
「マシオルム」は「味がアップするところ」という意味を持つ韓国料理酒場。西帰浦で今話題の店であると同時に、済州らしさが特徴の一軒。市の旧中心部の住宅街にあった1980年代の洋館をほぼそのまま生かした。この店に出掛ける時は、居酒屋でなく、祝い事がある家や親戚の家に行くような感じがする。島民と観光客も「新鮮な空間」と口をそろえる。済州らしさと昨今のトレンドがいいあんばいのメニューが並び、肉のチヂミや済州産そば粉を使った麺料理などのオリジナルメニューからは済州らしさを打ち出そうとする姿勢が伝わってくる。アルコールより食べるのが目当て、つまみを重視したいという日に、あるいは済州の伝統焼酎「コソリスル」とペアリングする料理、センスのいい店を探している時におすすめだ。

住所 済州道西帰浦市中央路117番地6
インスタグラム @masioreum_jeju
セレクトショップでホームメードアイスを、ルペーパー
済州にはたくさんの雑貨店とセレクトショップがある。その中から自分好みの、エッジが効いたショップを見つけるのは思いのほか大変だ。「ルペーパー」は島の西端、ひっそりとしたたたずまいの西帰浦市大静邑にある。白を基調にしたシンプルな店構えで、ファッションアイテムはもちろん、リゾート地らしいセンスのフォトカードやポストカードなどを販売している。店内は今どきのラウンジミュージックが流れ、ここが済州の端っこの村里であることを一瞬忘れてしまいそうになる。のぞいただけで店を出てしまうかもしれないという心配はご無用。ルペーパーはホームメードのアイスクリームとおしゃれなガラス瓶入りのティーも置いている。大静邑方面への旅行を計画するなら、カフェに立ち寄るくらいの気持ちで気軽に訪れるのもいいだろう。

住所 済州道西帰浦市大静邑西三中路217
インスタグラム @rupaper.showroom

About Insider:アイランドトラベラーが語る旅クリエーターの流儀
Vlog(ビデオブログ)が乱立し旅行情報が氾濫するユーチューブの時代に、アイランドトラベラーは人気旅行クリエーターとして活躍している。済州出身であり、済州に対する確かな理解に裏打ちされた丁寧かつバラエティーに富んだ情報の提供に定評がある。簡潔ながら正確な情報を無駄なく伝える動画は、済州を旅する人たちのガイドブックとなっている。動画で見る「済州版ロンリープラネット」とでもいおうか。チャンネルを運営する夫妻は現在、韓国本土で暮らしながら旅の情報と領域を拡充している。

アイランドトラベラーは実際に役立つさまざまな情報を提供する旅チャンネルとして人気を得ている。

Q. ユーチューブを始めたきっかけを聞かせてください。
A. 私たち夫婦は2人とも観光を専攻しました。旅行の計画を立てたり情報を探したりするのが好きなんです。新婚旅行でモルディブに行く前には下調べと資料集めに夢中になりました。そうしたら、しまいこむのがもったいなく思え、ユーチューブを始めることにしました。

Q. 済州旅行だけでなく済州の文化を発信するコンテンツも制作していますね。
A. これも職業病みたいなものです。観光を専攻した元研究員のユーチューバーだからこそ、やはり私が得意なことをコンテンツにしたいと思いました。済州は私のふるさとでもあり、皆さんがよく知らない済州の話を分かりやすく伝えようという気持ちでした。

Q. 近ごろはどのような仕事をしていますか。
A. 私たち夫婦は本土で暮らし、旅行クリエーターとして働いています。済州在住でない済州出身の私が夫と一緒に旅行で済州を巡ることにより、済州旅行のコンテンツの幅が広がったような気がします。

Q. 一番人気を集めたコンテンツを教えてください。
A. 「済州旅行を台無しにする致命的な八つのミス」です。この動画の再生回数が265万回(2023年1月時点)と最も多く、その次に「済州女性が自腹を切る済州島の本当においしい店おすすめTOP20」と、エリア別に紹介した「おすすめスポット70カ所総まとめ」が大きな人気を集めました。

Q. 韓国で済州以外にぜひ紹介したい旅先があるとすればどこでしょうか。
A. 首都圏ではない、農山漁村地域の小都市も少しずつ取り上げてみたいです。新しい切り口の旅行コンテンツを考えています。

Q. コンテンツを制作する際は何を最も重視していますか。
A. 私たちのチャンネルは旅行記やVLOGでなく、情報提供が主目的です。客観性と資料の編集方法、そしてチャンネルの個性、これらの要素を適切に組み合わせることが重要です。

Q. 旅行以外で済州について発信したいコンテンツがありますか。
A. 有用でトレンディーな旅行情報だけでなく、済州の人文、地理、環境など地域の大切な話をコンテンツで伝えたいと考えています。

済州での滞在:ロッテホテル済州
ロッテホテル済州は500の客室を持つリゾートホテルで、中文観光団地にある。南アフリカ共和国のリゾートホテル「The Palace of the Lost City」をモデルにした設計と済州の恵まれた自然が調和し、異国的な雰囲気にあふれている。オールデイダイニングレストラン「ザ・キャンバス(THE CANVAS)」では、シェフが厳選した済州の最上の食材で調理した約140種類のメニューを味わえる。四季を通じて利用できる温水プールやハローキティのキャラクタールームなど、多彩な施設が家族連れやカップルに人気だ。

住所 済州道西帰浦市中文観光路72番キル35
電話 +82-64-731-1000
ムペ www.lottehotel.com/jeju-hotel
February 2023 編集:鄭宰旭

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  • February 2023
  • 編集: 鄭宰旭
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